ekarkar

アイヌ語

カナ表記 エカㇻカㇻ/エカㇽカㇽ

発音

  • IPA(?): /e.kaɾ.kaɾ/, [ʔe.kaɾ(a̽).kaɾ(a̽)]

語源

e-~について + karkarするkar作る畳語

名詞

ekarkar

  1. する。おこな
    • ciannukoyki a=ekarkar wa kusu u kor hayokpe a=tak kusu ek=an siri ne hi tapan naitak=an awa u sik ka konna koraynatara.[1]
      「(神なる人が)ひどくいためつけられているので彼の甲冑を招くために来たのです。」そう話すと目が静かになりました。
    • tumuan tumi kohosari ka kasi ciopas i=ekarkar ka somo ki ya ka.[2]
      (彼は)憤慨する戦いのほうを向いても私を助けに駆けつけもしないのか。
    • u sawre kane cikimatekka a=ekarkar a ya kotom korkayki easirana u pet turasi u yaykirare ukoyki ru kan komaknatara.[3]
      神のような人は)油断していてあわてさせられたかのようですがそれこそ川に沿って何者かが)逃げていき争いの跡も広々と見渡せます。
    • poro a=kor yupi an pon a=kor yupi an hine oka=an wa orano poro a=kor yupi easir citomteresu i=ekarkar pa i=ukoomap.[4]
      大きい兄と小さい兄と暮らしている私でして、大きい兄はそれこそ、私をきれいに磨くように大事に育てかわいがりました。
    • オロワノ・/チウセレス・/アコロユビ・/アクフナラクス・/トレブンモシリ・/レレブンモシリ・/オイフナラ・/アクトノケ・ビシワ・/イサムアコタン・/コイキカド・/オドケシバタ・/キラボキ・/コヤイボロレ・/アキワタブネ・/サンブドンクル・/アコロアザ・/ヱドンアネワ・/アコロユビ・/コロ・ロルンベ・/カシチオバシ・/■アヱカルカルヹ・/ネロクアワ・/ヱフイネバクノ・/アコロアザ・/ヱライケ・ヤクカ・/アルシカルヹ・/ソモタバンナ・[5]
      orowano / Ciuseresu / a=kor yupi / ak hunara kusu / tu repun mosir / re repun mosir / oihunara / ak-tonoke pisi wa / isam a kotan / koyki katu / otu kespa ta / ki rapoki / koyayporore / a=ki wa tapne / Sanputunkur / a=kor aca / etun a=ne wa / a=kor yupi / kor rorunpe / kasi ciopas / a=ekarkar ruwe / ne rok awa / ehuyne pakno / a=kor aca / e=rayke yakka / a=ruska ruwe / somo tapan na.
      それから/チウセレス/兄さんが/弟を探すために/多くの沖の国/多数の沖の国を/探しまわり/弟君を尋ねては/いなかった部落を/やっつけること/幾年/その間に/私たちは(戦いと)共に/成長して/サンプトゥンクㇰ/おじさんと/二人で/兄さん/の戦いの/手伝いを/していたの/だが/いくらお前が/おじさんを/殺したとしても/私は怒り/ませんよ。
    • アコロコタヌ・/レコロカド・/サンブチネワ・/シヌタブカタ・/チウセレス・/カムイオトブシ・/カムイアカラク・/ウタロルケヘ・/アクフナルバ・/ドレブンモシリ・/テケヱンテバ・/カシチオバシ・/アヱカルカルバ・[6]
      a=kor kotanu / rekor katu / Sanput ne wa / Sinutapka ta / Ciuseresu / Kamuy’otopus / kamuy a=karku / utar orkehe / ak hunarpa / tu repun mosir / tekewente pa / kasi ciopas / a=ekarkar pa
      私の村の/名は/サンプッで/シヌタㇷ゚ カの/チウセレスと/カムイオトプㇱ(という)/立派なわが甥/たちが/弟を探して/多くの沖の国を/手ずから破壊し/私はその助けに/駆けつけた。
    anakkikorka / a=kor yupi / utarihi / ruokakehe / citoykotata / a=ekarkar_ na.[7]
    けれども/兄さん/たちの/(死んだ)後には/私たちが切り刻んで/やりますよ。

用法

文芸などにおいて、動詞にci=を付けて、迂言的に言う方法。

出典

  1. 平賀さだも (1969), “12-2 ユカㇻ「アペサㇰスクㇷ゚ ワッカサㇰスクㇷ゚ 」続き(火なしに育った、水なしに育った(続き ))”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  2. 平賀さだも (1969), “13-5 ユカㇻ「アペサㇰスクㇷ゚ ワッカサㇰスクㇷ゚ 」謡い途中でテープ切れ終了(火なしに育った、水なしに育った)”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  3. 平賀さだも (1969), “12-2 ユカㇻ「アペサㇰスクㇷ゚ ワッカサㇰスクㇷ゚ 」続き(火なしに育った、水なしに育った(続き ))”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  4. 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ 「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
  5. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040
  6. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040
  7. 鍋沢元蔵 (1959), yukar-3, in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040